パンのはなし

 ″作りおきおかず″でらくらくパン食⑫

おいしい簡単ヘルシーパン食 NO.29(2011年12月号)

″作りおきおかず″でらくらくパン食⑫

前回は『作りおきおかず』第4弾の"牛すじ煮込み"を根菜と一緒に煮込んで和風に仕上げたものとパンを組み合わせましたが、今回は"牛すじ煮込み"をトマト味の洋風テイストにアレンジした煮込みに仕上げました。トマトの酸味が程良く残った牛すじ煮込みには薄めにスライスしたミッシュブロートがよく合います。また、バルサミコソースが決め手のビタミンたっぷりのサラダとも合います。年末年始で忙しく過ごす人におすすめの免疫力アップメニューです。

《今月の献立》
ミッシュブロート
牛すじトマト煮込み ="牛すじ煮込み"+トマトソース
かぼちゃとほうれん草サラダ 〜バルサミコソース添え〜
ワイン

牛すじトマト煮込み

材料:4人分

牛すじ煮込み 370g
レシピの詳細については「おいしい 簡単 ヘルシーパン食No28」をご覧下さい。
セロリ 1本
にんじん 小1本
白ワイン 30ml
ブーケガルニ 1パック
トマト水煮缶 1缶
コンソメ 1個
トマトケチャップ 30g
食塩 小さじ1/2弱
胡椒 適宜

作り方

"牛すじ煮込み"は半日前に冷蔵庫に入れて解凍しておきます。

  1. セロリ、にんじんダイスカットにします。
  2. 鍋に解凍した"牛すじ煮込み"、1の野菜、白ワインを入れて一煮立ちさせます。
  3. 2の鍋に印の調味料を加えて、弱火でコトコトと20分ほど煮込みます。
  4. 鍋からブーケガルニを取り除いて塩・胡椒で味を調えたら出来上がりです。

〜調理のポイント〜

牛すじ肉とは牛のアキレス腱あるいは腱の付いた部位の肉のことで、腱の部分は固く独特の臭みがありますが、長時間煮込むことで柔らかくトロトロになります。
牛すじ肉の栄養特徴としてコラーゲンたっぷり、脂質が少なめです。牛肉の部位の中で比較的エネルギーが少ない牛もも肉の脂質は17.5g(100あたり)含まれているのに対して、牛すじ肉の脂質は4.9g(100あたり)と少ない事がわかります。さらに、牛すじ肉を煮込む際に、煮汁に浮上する脂肪分を丁寧に取り除くことで、よりヘルシーな牛すじ煮込みが出来上がります。煮ている時に取り除くのが面倒な場合、煮込んだものを一晩冷やすことで脂肪が白く固まり簡単に取り除くことができます。

かぼちゃとほうれん草のサラダ

材料:4人分

かぼちゃ 60g
塩・胡椒 適宜
くるみ 2g
サラダほうれん草 15g
《バルサミコソース》
バルサミコ酢 大さじ2
醤油 大さじ1/2
はちみつ 大さじ1弱

作り方

  1. かぼちゃは皮を削ぐようにむき、食べやすい大きさの薄切りにして、サラダほうれん草は水洗いしてから3cm幅にカットします。
  2. 1のかぼちゃをふんわりとラップをして電子レンジ(600w)で約1分半かけます。
  3. オーブントースターにアルミホイルを敷いて、その上に2のかぼちゃと手で適当なサイズに砕いたくるみを置いて、キツネ色になるまでトーストします。
  4. 《バルサミコソース・作りやすい量》
    小鍋に調味料を全て入れて、中火で混ぜながらとろみがつくまで煮詰めたら、小鉢に移しておきます。
  5. お皿にサラダほうれん草と3のかぼちゃを盛りつけた上にくるみを散らして、4のバルサミコソースをかければ出来上がりです。

今月の食材(かぼちゃ)

今年の冬至は12月22日です。毎年、冬至の日にかぼちゃを食べる風習があります。それを食べると「風邪をひかない」、「厄除けになる」とされています。しかし、本来、かぼちゃが美味しいとされる時期は夏であるにも関わらず、なぜ冬至にかぼちゃなのでしょうか。これについては諸説ありますが、その1つにかぼちゃは切らずに丸のままの状態では長期間保存することが可能なため、昔は夏に収穫したかぼちゃを冬の間のビタミン補給として食べられていたようです。
かぼちゃにはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの抗酸化ビタミンを豊富であることから、鼻・喉の粘膜の強化、免疫力の向上に役立ちます。また、ビタミンEは血管を拡張して血行を促進する効果があることから、冷え性、肩こりや頭痛に悩まされている方にも強い味方となります。夏が旬のかぼちゃですがニュージーランド、メキシコ産などのかぼちゃが輸入したものが店頭に並んでいるため、1年中美味しいかぼちゃを食べることができます。

パン食メニューの栄養成分

エネルギー 586 kcal
たんぱく質 34.0 g
脂 質 11.8 g
炭水化物 68.8 g
ナトリウム 1239 mg
(食塩相当量 3.2g)