世界のいろいろなパン
ドイツのパン
プレッツェル
中世ヨーロッパではパン屋のシンボル、語源は「組み合わせた腕」を意味するラテン語の「ブラキアテルム」やイタリア語の「ブラッチャッテロ」からきています。小麦粉、イースト、塩、水から作られ、焼く前にアルカリ溶液(通常は水酸化ナトリウム溶液であるカセイソーダを2~4%に薄めた液を使用)に漬けて焼いてあり、表面が赤褐色をしています。塩味と、カリカリとした食感がビールにあうパンです。
ライ麦パン
ドイツを代表するパンのひとつで、ロシアや北欧などの比較的寒冷な地域でよく食べられています。ドイツでは、ライ麦で作るパンをロッゲンブロート、小麦で作るパンをヴァイツェンブロートと言います。ライ麦と小麦を混ぜ合わせたものをミッシュブロートと言い、ライ麦の方が多いものをロッゲンミッシュブロート、小麦のほうが多いものをヴァイツェンミッシュブロートと呼び分けています。ライ麦の割合が高くなるほどしっとりと重たく独特の酸味を持つパンになります。薄くスライスすると美味しく食べられます。
カイザー・ゼンメル
オーストリアやドイツのテーブルパンです。丸いパンの表面に5本のカーブ(星型)の切れ目が入っており、ゴマやけしの実がまぶされていたりします。ドイツ語で「カイザー」は皇帝を意味しています。