世界のいろいろなパン
イタリアのパン
フォカッチャ
「フォカッチャ」とは、イタリア語で「火で焼いたもの」という意味。イタリア北部ポルトフィーノの郷土料理で、ピザの原型とも言われる円形のパンです。ピザのように具材をのせて焼くことはありませんが、生地にオリーブオイルが練りこまれ、ハーブなどで風味づけされていることが多く、そのままでおいしく食べられます。
チャバタ
「チャバタ」は、イタリア語で「スリッパ」が語源の平べったく四角いかたちのパンです。表面はかりかりと香ばしく、中は水分をたっぷり含む気泡が大きいもちもちした食感の生地で、噛みしめると小麦の旨味と甘みが口の中に広がります。シンプルな味わいを持つチャバタはオリーブオイルとよく合い、生ハム、チーズなどお好みの具をはさんでサンドイッチにも最適です。
グリッシーニ
イタリアにはグリッシーニという細長いスティック状の食事パンがあります。あっさりとした塩味とクラッカーのような食感が楽しめます。グリッシーニは17世紀にイタリアのピエモンテ州トリノで生まれ貴族階級の間で流行しました。生ハムを巻いてアンティパストにしたり、パスタ料理と一緒に食べたりします。
パニーニ
1970年代にミラノで生まれたイタリア風サンドイッチ。「パニーニ」とは「小さなパン」という意味で、そのとおり小さな丸型パンに、生ハムやモッツアレラチーズなどの具をはさんで食べます。この小さなパンには、フォカッチャやホワイトブレッドが使われます。