パンのはなし

 ベーカリーカフェメニュー③『ベーグル・グラタン』

おいしい簡単ヘルシーパン食 NO.32(2012年3月号)

駅構内あるいはデパ地下で見かけるベーグル専門店では、具材を挟み込んだボリュームのあるベーグル・サンドイッチやクリームチーズをベースとしたディップなどが店頭で販売されており、昔に比べてベーグルは身近なパンになっています。
今回は"ベーグル"を使ったカフェメニューを2種類ご紹介します。まず一つ目として、ベーグルの定番サンドである"スモークサーモン&クリームチーズのベーグル・サンドイッチ"、そして、二つ目はベーグルの変わり種メニューとして"ベーグル&野菜グラタン"をご紹介します。後者のパン食は一食あたり500kcal、野菜160g・果物100gとビタミン・ミネラルがたっぷり補えるメニューとなっています。

ベーカリーカフェメニュー③『ベーグル・グラタン』

《ベーグル・サンドイッチ》
スモークサーモン&クリームチーズのベーグルサンド
グリーンサラダ&フライドポテト
紅 茶
《栄養成分(1人分)》
エネルギー 587 kcal
たんぱく質 20.8 g
脂 質 22.0 g
炭水化物 73.0 g
ナトリウム 1321 mg(食塩相当量  3.3g)

ベーカリーカフェメニュー③『ベーグル・グラタン』

《ベーグル・グラタン》
ベーグル&たっぷり野菜の ホワイトソースグラタン
グリーンサラダ
伊予柑
紅 茶
《栄養成分(1人分)》
エネルギー 493 kcal
たんぱく質 19.7 g
脂 質 14.1 g
炭水化物 72.4 g
ナトリウム 1070 mg(食塩相当量 2.7g)

〜ヘルシーポイント〜

☆ベーグルは油脂を使わないパン

ベーグルは小麦粉に砂糖、塩そしてパン酵母が入ったシンプルな配合で作られたパンで、ドーナツのような形をしているベーグルは茹でた後にオーブンで焼成するため、もちもちとした弾力のある食感があります。また、ベーグルは目が詰まっていてずっしりとしたパンなので1個でも満足感が得られます。
ベーグルの栄養成分を調べるとフランスパンの栄養価に似ており、脂質量が少ない(今回のベーグル1個あたりの脂質は1.2g)ため、ベーグルはヘルシーに食べたい方におすすめのパンです。しかし、そこで気を付けたいことはベーグルと相性抜群のクリームチーズの摂り方です。ベーグルのサンドイッチ、ディップに頻繁に登場するクリームチーズはチーズの中でも比較的脂質が多め(20gあたり6.6g)なので、食べ方についてもヘルシーな食べ方を心がけましょう。

☆グラタンにすることでたくさんの野菜がとれる

ベーグル自身がヘルシーなパンであっても、クリームチーズをたっぷり塗ってしまってはカロリー、脂質が増える一方です。そこで、クリーミーな乳製品に合うベーグルの特徴を活かしてホワイトソースを活用したベーグル・グラタンを作りました。
サンドイッチでは挟める野菜の量は限られてしまいますが、グラタンにすることで一食に摂りたい野菜量が無理なく食べられます。また、一口サイズにカットしたベーグルがごろっとグラタンに入っているので、サンドイッチとはひと味違ったしっとりもっちり食感を楽しめます。

スモークサーモン&クリームチーズサンド

材料&作り方:2人分

  1. 玉ねぎ(1/8個)は薄切りにして水にさらしてから水気をしっかり切っておきます。レモンの薄切りは4等分に切ります。ベーグル(2個)は横に包丁を入れて上下半分にカットして、下半分の切り口にクリームチーズ(50g)をまんべんなく塗ります。
  2. 塗ったクリームチーズの上にスモークサーモン(4枚・60g)、1の玉ねぎ、そしてディルをのせてお好みで黒胡椒を振ったら、ベーグルの上半分をかぶせれば出来上がりです。出来上がったサンドイッチは半分に切っておくと食べやすいです。

ベーグル&たっぷり野菜のホワイトソースグラタン

材料&作り方:2人分

  1. ベーグル(1.5個)は縦に包丁をいれて、一口サイズの大きさにカットしてオーブントースターで軽くトーストしておきます。
  2. 耐熱皿に玉ねぎ(1/8個・くし切り)、エリンギ(小1本・短冊切り)、スィートコーン(冷凍40g)、ロースハム(2枚・短冊切り)を混ぜ合わせた上から塩・胡椒、白ワイン(大さじ1)を振りかけて、ラップをして状態で電子レンジ(600w 2分)加熱します。
  3. 2のラップを外して1のベーグルを均等に並べて、その上に市販のホワイトソース(2袋140g)をかけてブロッコリー(1/4株・小房に切って電子レンジ600w1分)、ミニトマト(3個・半分にカット)、さらにとろけるチーズ(2枚)をのせてこんがりとチーズに焼き色がつく程度にトースターで焼いたら出来上がりです。