パンのはなし

 ベーカリーカフェメニュー④『エッグベネディクト』

おいしい簡単ヘルシーパン食 NO.33(2012年4月号)

今回は"イングリッシュ・マフィン"を使ったメニュー"エッグベネディクト(英Eggs Benedict)"です。これはイングリッシュ・マフィンを半分に割ってトーストした上にハムまたはベーコン、ポーチドエッグ、オランデーズソースをのせた料理で、ニューヨークでは定番のブランチメニューです。エッグベネディクトはバターたっぷりの濃厚ソースで高カロリー、高コレステロールなメニューであるため、アレンジ版として野菜や海老をのせたオープンサンドを作りました。こちらは1食あたり約500kcal、150gの野菜が摂れます。休日のブランチメニューとしていかがですか。

ベーカリーカフェメニュー④『エッグベネディクト』

《エッグベネディクト》
イングリッシュ・マフィン&ポーチドエッグ オランデーズソース添え
レタス&トマト
オレンジジュース
《栄養成分(1人分)》
エネルギー 630 kcal
たんぱく質 26.8 g
脂 質 38.0 g
炭水化物 44.3 g
ナトリウム 939 mg(食塩相当量  2.4g)

ベーカリーカフェメニュー④『エッグベネディクト』

《ヘルシー版オープンサンド》
イングリッシュ・マフィン
 (1)豆苗&ポーチドエッグ
 (2)豆苗&海老の特製ソース添え
じゃが芋と玉ねぎのソテー
オレンジジュース
《栄養成分(1人分)》
エネルギー 508 kcal
たんぱく質 23.4 g
脂 質 19.8 g
炭水化物 61.2 g
ナトリウム 744 mg(食塩相当量  2.0g)

イングリッシュ・マフィンは加水が多めの生地を高温、短時間で焼かれるため、もちもちとした口当たりが特徴のパンです。また、この栄養成分としては1個(約70g)あたりの脂質は0.9gと前回登場したベーグル同様に少ないです。

エッグベネディクト

材料&作り方:2人分

【ポーチドエッグ】
小鍋に湯(600ml)を沸かし酢(大さじ1/2)を加えたら弱火にし、卵(4個)は1個ずつ器に割り入れてから鍋に静かに落とします。卵を入れてから2分30秒で穴あきお玉で取り出し、キッチンペーパーを敷いた皿で水気をとっておきます。
【オランデーズソース*】
ボウルに卵黄(1個分)と水(大さじ1/2)を入れて湯せんにかけながら泡だて器を使って"もったり"するまで泡立てます。もったりしたら湯せんから外し、溶かし無塩バター(40g)を少しずつ加えながらよく混ぜ、レモン汁(小さじ1)、塩・白胡椒で味を調えます。
半分に割ったイングリッシュ・マフィン(2個)を軽くトーストして、その上にハム、ポーチドエッグ、そしてオランデーズソースをかけて、お好みでパセリを散らして出来上がりです。
オランデーズソース( Sauce Hollandaise )とは、泡立てた卵黄に溶かしバターを加え、レモン汁・塩で調味したクリーム状のソース。エッグベネディクトには欠かせないソースであり、他にも野菜・魚料理などとの相性もいいです。

〜ヘルシーポイント〜

☆パンにのせる具をヘルシーに

1人分のエッグベネディクトではポーチドエッグ2個、そしてオランデーズソースにも卵黄とバターが使われているため1食分のコレステロールは606mgと多めです。コレステロール摂取基準は成人男性750mg未満、成人女性600mg未満ですので、コレステロールが高めの方は卵を海老などのシーフードで代用することをおすすめします。

☆ソースを一工夫

オランデーズソースは溶かしバターをふんだんに使うため美味しさがある半面、高カロリー(1人分188kcal)なソースです。そこで、このソースの代わりにマヨネーズ(カロリーハーフ)のとろみと蜂蜜の甘さを活かしたポーチドエッグに合うソース(1人分81kcal)を作りました。

ヘルシー版オープンサンド

材料&作り方:2人分

  1. 豆苗(1袋)は食べやすい大きさに切って、テフロン加工したフライパンで炒め塩・胡椒で味を調えます。
  2. 解凍した冷凍海老(4尾)の殻と背わたを取り除き、塩・片栗粉(各小さじ1)で揉んでから冷水で洗ったものに塩・胡椒、そしてサラダ油(小さじ1/2)をふったものを電子レンジ(500w2分30秒)にかけます。

【特製ソース】
ボウルにマヨネーズ(大さじ3)、牛乳(大さじ1/2)、はちみつ(小さじ1/2強)、レモン果汁(小さじ1/2)を混ぜたら、溶かし無塩バター(小さじ1/2)も入れて塩・白胡椒で味を調えます。
軽くトーストしたイングリッシュ・マフィンで2種類のオープンサンドを作ります。1つ目は1の豆苗、ポーチドエッグ、特製ソース、2つ目には1の豆苗、2の海老、特製ソースの組合せです。