ベーカリーカフェメニュー⑩『タルティーヌ』
おいしい簡単ヘルシーパン食 NO.39(2012年10月号)
今回は見た目にも色鮮やかで、手軽に楽しめるタルティーヌをご紹介します。昨年、タルティーヌを看板メニューとしたベルギー発のベーカリーレストランが東京に初上陸したことで注目が集まっています。タルティーヌはバゲットやカンパーニュなどをスライスしたパンに野菜やチーズ・ハムなどをのせるオープンサンドのことで、今回は昼食向けに3種類のタルティーヌ、そして赤レンズ豆のポタージュを準備しました。下の写真(1人分)のエネルギーは470kcal、そして野菜は130g(1日に摂りたい野菜の約40%)を摂ることができます。

タルティーヌ3種類
タルティーヌとはフランス語で『(スライスしたパンにバターなどを)塗る』という意味の”Tartiner”(タルティネ)から来ています。つまり、フランス式オープンサンドで、縦割りに切ったフランスパンにバター、ジャム、蜂蜜などを塗ったシンプルなものから色んな具材をのせたボリュームあるものまで、その時のシーンに合わせて準備できます。フランスではカフェの定番メニューの一つで、日常的なパンの食べ方として根付いています。
(1)秋なすと舞茸
材料&作り方:2人分
- サラダ油(小さじ1)をいれたフライパンを加熱し、茄子(1本、薄くスライス切り)をきつね色になるまで焼いてお皿にとっておきます。同じフライパンで舞茸(1/2パック、石づきをとってほぐす)と長ねぎ(1本、斜め薄切り)を炒めて塩・胡椒で味付けします。
- 8mm幅にスライスしたカンパーニュをトースターでこんがり焼いた上に、ピザソース(大さじ2)を塗り1の茄子、舞茸ソテーの順にのせます。お好みでパルメザンチーズと煎ったくるみをのせて出来上がりです。
(2)マスカルポーネ&生ハム
材料&作り方:2人分
- 8mm幅にスライスしたカンパーニュをトースターでこんがり焼いて粗熱がとれたら、マスカルポーネ(大さじ2)をパンの上面にまんべんなく塗り広げて粗挽き胡椒を振ります。
- 1の上にきゅうり(1/5本、薄めの輪切り)、生ハム(20g)をのせて、包丁で食べやすい大きさにカットしたら出来上がりです。
(3)マスカルポーネ&スモークサーモ
材料&作り方:2人分
- 8mm幅にスライスしたカンパーニュをトースターでこんがり焼いて粗熱がとれたら、マスカルポーネ(大さじ2)をパンの上面にまんべんなく塗り広げます。
- 1の上にスモークサーモン(15g)をのせて、包丁で食べやすい大きさにカットして貝割れ大根を散らして出来上がりです。
〜調理ポイント〜
食物繊維は日本人に不足しがちなので、普段の食事で積極的に摂りたいものです。食物繊タルティーヌに使うパンとしては、リーンなタイプのパンがおすすめです。バゲット、あるいはライ麦粉が配合されたパンはバターと蜂蜜を塗っただけでも、十分美味しく食べられますが、今回のように少し手を加えることにより美味しさが広がります。
◎パンに乗せる食材、食べやすさ等を考慮して、スライスするパンの厚さを決めましょう。今回は具材がのるため8mmと薄めにスライスしています。
◎パンに酸味がある場合はチーズなどのコクのある乳製品を塗ってから具材をのせることで、パンと具材の調和がとれます。
赤レンズ豆のポタージュ
赤レンズ豆はレンズ豆の種皮をむいたもの。そのため、短時間で火が通りますので非常に便利です。今回はブレンダーで粉砕してポタージュにしましたが、その他にもパスタソースとしても活用できます
材料&作り方:3人分
- オリーブオイル(大さじ1)を熱した鍋で、にんにく(ひとかけ、みじん切り)とたまねぎ(1/2個、みじん切り)を炒めます。たまねぎの透明感が出て来たら、赤レンズ豆(150g)、水(3カップ)を注いでレンズ豆が柔らかくなるまで約15分弱火で煮込みます。
- ホールトマト缶(400g)、コンソメ(1/2個)を加えて5分煮込みます。
- 火からおろしてブレンダーでポタージュ状にして、塩・胡椒で味をととのえたら出来上がりです。
きゅうりのマリネ ディル風味
材料&作り方:2〜3人分
- ボウルにオリーブ油(大さじ1)、穀物酢(大さじ2)、塩(ひとつまみ)、砂糖(小さじ1)を混ぜ合わせます。
- 1のボウルに、きゅうり(1本)をピーラーで薄くスライスしたものを絡めたら、冷蔵庫で20分ほど冷やせば出来上がりです。器に盛付け、ディル(お好みの量)を散らすと風味が楽しめます。