パンのはなし

 ベーカリーカフェメニュー⑫『パンを器に』

おいしい簡単ヘルシーパン食 NO.41(2012年12月号)

寒さが一段と厳しくなるこの季節におすすめの丸パン・キーマカレーです。今回使用したキーマカレーに限らず、作った煮込み料理が残ってしまった時は、写真のようにパンを器にして盛付けることで可愛らしいランチプレートができます。  
ベーカリーカフェでは、ブールのような丸型のパンの中身をくり抜いて、そこにビーフシチューのような煮込み料理、あるいはクラムチャウダーなどのスープを入れて提供されています。このようにすると、目で楽しめるだけではなく、シチューなどがパンに適度にしみ込んでより美味しく食べられます。  
下の写真に示すパン食のエネルギーは485 kcal/人、そして野菜は120g/人(1日に摂りたい野菜の約34%)を摂ることができます。

ベーカリーカフェメニュー⑫『パンを器に』

《丸パン・キーマカレー》
キーマカレー 〜パンを器に〜
サラダ&ガーリックトースト
バナナラッシー
《栄養成分(1人分)》
エネルギー 485 kcal
たんぱく質 20.9 g
脂 質 15.4 g
炭水化物 66.3 g
ナトリウム 895 mg(食塩相当量 2.3g)

丸パン・キーマカレー

材料&作り方:2人分

カレーに合わせるパンとしてはフラットブレッドのナンが定番となっていますが、シチューパンのように丸型パンの中に盛付けても一味違った美味しさになります。このようなスタイルに合うパンとして、バターロールのような食卓ロールで作ることも可能ですが、ブールのようなフランスパン生地の方が、器としても食感としても向いています。パンの中に入れるカレーは野菜を無理なく補えるように抗酸化ビタミンが豊富なかぼちゃを使用しています。

  1. ブール(2個)の上の部分(蓋になります)を包丁でカットして、下の部分は器になるように切り込みを入れ手で中身を取り出してから、オーブントースターで軽く焦げ目がつくまで焼きます。
  2. 玉ねぎ(1/2個)はみじん切り、トマト(1個)は1cm角に、かぼちゃ(50g)は厚さ5mmにカットします。
  3. 鍋を熱して合挽肉(80g)を炒めて、色が変わってきたら2の玉ねぎを加えてしんなりとするまで炒め、おろしにんにく・生姜(各小さじ1)を加えてさらに炒めます。
  4. 3にカレー粉(大さじ1)を加えて混ぜ合わせて香ってきたら、2のトマト・かぼちゃ、トマトケチャップ(大さじ1/2)、コンソメ(小さじ1)、水200mlを入れて煮立たせたらアクを取り除き、弱火で20分くらい煮込み、最後に塩・胡椒で味を調えます。
  5. ボウルに卵(1個)を割入れ、塩・胡椒(適宜)を加えて溶きほぐしたら、フライパンでスクランブルエッグを作ります。
  6. 1のブールに4のキーマカレーを盛りつけ、上に5のスクランブルエッグをのせます。

ブールの中身は適当な大きさにカットした表面に、ガーリックバター(有塩バター4g、おろしにんにく1g、パセリみじん切り0.5gを混ぜ合わせる)を塗って、オーブントースターでこんがりきつね色になるまで焼きます。これをサラダに添えるだけでも食感のアクセントを楽しめます。

バナナ・ラッシー

材料&作り方:2人分

  1. 深めのボウルに、皮をむいて3等分にしたバナナ(1本)、ヨーグルト(無糖タイプ120g)、低脂肪牛乳(80ml)をいれて、ブレンダーで撹拌してグラスに注いだら出来上がりです。

さっぱりとした味に仕上げるため低脂肪牛乳を使用しましたが、お好みにより牛乳を使ったり、ヨーグルトの量を調整してください。
甘みが足らない場合は、蜂蜜または砂糖を少量加えると、さらに美味しくなります。

〜組合せポイント〜

インドカレーのお店ではソフトドリンクにチャイやラッシーがあります。インドで古くから愛されているラッシーはヨーグルトの爽やかな酸味があり、スパイシーなカレーと相性抜群です。さらに、味だけではなく、ラッシーとカレーを一緒に摂ることでヨーグルトの乳酸菌の作用により消化吸収を助けるため、腸の働きが弱っている人にもおすすめのドリンクです。