ベーカリーカフェメニュー⑮『ブルスケッタ』
おいしい簡単ヘルシーパン食 NO.44(2013年3月号)
今回は、寒い季節に体の芯から温まるスープ&ブレッドをご紹介します。スープに合わせてパンの種類を変えたり、とろみのあるスープはパンにつけて食べたり、一緒に食べるスープでパンの美味しさが広がります。また、スープの食材としてたくさんの野菜でつくることでボリュームたっぷりの“食べるスープ”ができ、食事のメイン料理にもなります。 カフェメニューにあるスープ&ブレッドでは、2から3種類のパンが籠に盛り合わせた状態で提供され、色んなパンの種類と一緒にスープを楽しむことができます。 下の写真のようなパン食1人あたりのエネルギーは 410kcal、そして野菜は120g(1日に摂りたい野菜の約34%)を摂れます。
ブルスケッタ
ブルスケッタ(伊:Bruschetta)とは、イタリア中部の郷土料理で、おつまみや前菜として用いられます。名称はローマ地方の方言で「炭火であぶる」を意味するブルスカーレ(bruscare)に由来します(wikipediaより)。 ブルスケッタには様々な種類がありますが、簡単なブルスケッタはトーストしたパンににんにくを擦りつけ、オリーブオイル、塩・胡椒で味付けしたものです。その他にも下記のような野菜を調理したもの、生ハムやチーズを組合わせたりとバリエーション豊富です。
(1)トマトとバジル
材料&作り方:2人分
- ボウルにトマト(小1個:1cm角)、塩・胡椒、ガーリックパウダー(少々)を振り入れて混ぜます。さらにオリーブ油(大さじ1/2)、バジル(3枚:粗いみじん切り)を加えて混ぜ合わせて冷蔵庫で冷やします。
- 1cm幅に切ったフランスパンをこんがりするまでトーストして、1を盛付けたら出来上がりです。(汁気の多いものなので食べる直前に盛付けた方がパンの食感を損なわずにより美味しく食べられます。)
*トマトは甘みのあるフルーツトマトがおすすめですが、酸味の強いトマトしかない場合はハチミツ(小さじ1/2)あるいは砂糖(小さじ1/2)を混ぜ合わせるとバランスのとれた味になります。
(2)マッシュルームとねぎのバルサミコ風味
材料&作り方:2人分
- マッシュルーム(4個)は6等分のくし切りにして、ねぎ(1本)は5mm幅で切ります。
- フライパンに無塩バター(5g)を溶かし、1のマッシュルームとネギを塩・胡椒して弱火でじっくりと炒めます。
- 1cm幅に切ったフランスパンをこんがりするまでトーストして、2をのせたら、バルサミコ・クリーム(小さじ1)をかけてピンクペッパー(2〜3粒)を散らして出来上がりです。
バーニャ・カウダ
バーニャ・カウダはイタリア・ピエモンテ州を代表する冬の野菜料理。ピエモンテ語で「バーニャ」は「ソース」、「カウダ」は「熱い」という意味で、アンチョビとにんにく、そしてオリーブオイルを混ぜ合わせたディップソースを温かい状態で提供します。
材料&作り方(作りやすい量)
- 小鍋に牛乳(100ml)とにんにく(1個:皮をむいて縦半分に切って中の芽を取り除いたもの)を入れて弱火で柔らかくなるまで茹でます。
- バター(50g)を入れた小鍋を用意しバターを溶かし①のにんにくだけを入れて、木べらでにんにくを潰します。
- アンチョビ(15g)は細かく切ったら、2の小鍋に入れて弱火で加熱します。全体的にペースト状になったら、火からおろしレモン汁(大さじ1)を加えてホイッパーで混ぜて乳化させます ※野菜はお好みのものを食べやすい大きさに切ります。アスパラ、かぼちゃは茹でておきます。
〜ブルスケッタ・クロスティーニの違い〜
クロスティーニはブルスケッタと同様、イタリア料理の前菜として食べられています。ブルスケッタはやや厚めに切ったパンをトーストし、にんにくとオリーブオイルを使ったガーリックトーストのようなパンです。一方、クロスティーニは、小さく薄めに切ったパンをトーストしてレバーペースト、アンチョビなどをのせたものを占めているようです。